苦汁3000%

鬱、燦々

25歳

大学も出てるのに非正規雇用で接客業やってることに後ろめたさを感じることがある(世間体的な意味で)。

 

契約形態に関わらず好きなこと向いてることやるのが一番、というのもわかる。

しかし25年間生きてきて染み付いた社会のレッテルの"善悪"は簡単には剥がせない。

誰がなんと言おうとどう思おうと、自分の中で大卒フリーターという肩書きのダサさ、情けなさはどうあがいても拭えないのである。

 

私の前職である一般企業の営業職に比べて飲食店員は劣ってる、フリーターだから社会レベルが劣ってる、こう思わざるを得ないし、そうさせてきたのは紛れもなく社会やメディアや今までの教育環境であると逆ギレしたい気持ちでいっぱいだ。

たしかにボーナスもないし昇進もないし昇給もすずめの涙ほどだけどさ。これが働く人間として劣ってると言われても無理はないんだけどさ。

 

ていうか"非正規"雇用ってなんだよ。まるで正規が当然でありあるべき姿であり正しいみたいな字面はよ。非正規がアブノーマルみたいなよ。ふざけんなよ。

 

人生で初めてアルバイトをしたのが大学1年生の時だから、高校生まではあくまで消費者の立場しか知らなかった。テレビドラマ(特に水曜夜の働く女性をテーマにしたドラマ)に出てくる女性たちがオフィスでバリバリに働いている姿が自分の大人になった時のあるべき姿、憧れでもあった。

今でも覚えているのが、当時私は綾瀬はるか主演の『ホタルノヒカリ』が大好きすぎて、ヒロインが恋や職場の人間関係に悩みながらも働くその姿、オフィスカジュアルな服で朝出社して綺麗なオフィスでパソコンカタカタし、たまに業務で外出、他の社員が帰宅したあとも終電まで残ってタスクをこなすその姿に憧れてた。大人ってかっこいいなあ、きっと辛いこともあるんだろうけど、生き生きと働くの素敵だなあって。

実際に大学を卒業したあとは企業の営業職に就いた。金融担当ということもありオフィスカジュアルではなくパンツスーツを着て出社、渋谷の自社ビル13階にある営業部署の広いオフィスにてパソコンで業務をし、書類を持って他の階の総務部へ訪ねる。14階の会議室を予約し来客対応をしたり1日2件以上あるアポのため外出をする。アポ先の企業で名刺交換をし、商材説明にヒアリング、商談に入る。そこになんの面白みもなかった。ただスーツを着てパンプスを履き、バリバリに仕事してる"風"な自分に酔っていただけ。

自分のOJTが全8本部ある営業部署の中でもものすごく仕事のできる毎回MVPの4年目の先輩だったから、あのまま彼の下で働いていたら私もMVP取って表彰されインセンもらえるくらいにはなってたかもしれないなあ。努力次第では。

 

でも今は店舗は違えど大学生の時にやっていたアルバイト先で働いている。20歳前半の学生たちとともに。学生でもできる仕事を、している。でも接客業はやはり自分の天職なんだろうなあ。楽しいもん。

もちろん今は自分と店長しかキッチンできないからほぼキッチンに篭るため働くモチベーションは0どころかむしろマイナスなんだけど。カウンターでお客さんと話しながらドリンクメイクしてるクルーが羨ましくてしょうがないんだけど。私もレシピ覚えたのにアウトプットする場がなくてしょげてるんだけど。

 

それは置いといて、接客業はやっぱり自分に向いてると思うし、自分の良さを存分に活かせてる気がする。内職みたいにイヤホンで音楽聴きながらたまにおしゃぶり昆布食べて淡々と何かをこなすのも好きだけど、それを毎日8時間はやってられないな、と去年オフィスワークのバイトしてて思った。

となると、このまま接客業で食っていくのが無難かなあと思う。だがしかし、ここで冒頭に戻るわけだ。親は別に私の選択に否定はしないし応援してくれている。だけど高い金払って大学まで通わせて"安泰"な正社員にもなったのに結局大学時代していたアルバイトしてんのかよって心のどこかでは思ってるんじゃないかなと考えてしまう。未来ないしボーナスがあるわけでも顕著な昇給もないし貯金も難しいし。実際に本当にそんなこと親は思ってなくても、世間体的な認知の問題として、私自身がそう考えてしまう。

「どう思われてもいいじゃん、やりたいことなら」。そうじゃないんだよ。私にはそう思える楽観さと余裕がない。だって敷かれたレールの上を歩く人生が妥当であると無意識に思わされて、信じ込まされて25年間生きてきたから。

 

こんな長々と書いたはいいけどどういうオチにつながればいいか全く考えてない。とりあえず働きたくない起きたくない寝てたい遊びたい500億欲しい死にたい以外の感情がないな。

 

これで約2000字だってよ。レポート思い出すね。

煙草吸って寝よ。おやすみなさい。