精神がやられるとまじでやばいもんが見えるんだなっていう話
風呂上がりに鏡を見ながら思ったことがある。
「向こう側の世界に行きたいな」と。
今目の前の鏡に映る私は、今ここにいる私が物理的に反射しているだけというのは万人がわかる。が、もしパラレルワールドがあるのなら、鏡の向こうの世界があるのなら、そっちに行ってしまいたい、と。
もちろんパラレルワールドの存在を前提とするなら今ここに存在している私はもう一つの世界に行くことは無理だし(そちらの世界の"私"がすでに存在しているから)、まず向こう側から何かこう吸い込んでくれるようなアクションがないとそもそもそちら側には行けないんだけども。
どちらにせよ、"今ここにいる私"から逃げたいだけなのかもしれない。「死にたい」もそうだけど、「存在したくない」が大きい。消えちゃいたいなあって。
去年頃から何回か金縛りにあうことがあった。25年間生きてきて今まで金縛りにあったことなんてなかったのに。霊感もないし。
霊感ないのにホラー苦手だから金縛りのことを思い出すのもちょっと憚られるんだけど、ぶっちゃけめちゃめちゃ怖かった。だってただ体が動かなくなるだけじゃないんだもん。幻影なのか知らんけど見えるし、聴こえるし。
よく霊とかなんかそういうやつが見えちゃったとしたら、まるで見えてないかのように振る舞うのが一番、と聞く。そこで驚いちゃったら向こうの思う壺だから的な。だから金縛りにあった時は全く違うこと考えるようにしてたし「タワシ食べたい」とか支離滅裂なことを口に出していた気がする。
でも、ふと今は、また金縛りにあって得体の知れない"何か"がすぐ近くに来たら、その声に耳を傾けちゃおうかな、とすら思う。それで"向こう側"に連れてかれちゃったとしても本望かな、と。
でもやっぱり怖いのはやだな。